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厳しい経済環境が続くなか、思い切って新しく独立開業される方、独立開業を考え始められる方もいらっしゃるかと想います。当事務所の関与先さまもほとんどが新しく起業された経営者の方です。
私事で恐縮ですが、当事務所も開業して約７年が経ちました。今回は自分自身の経験もふまえて、独立開業されて間もない経営者の方、独立開業を検討されている方に独立開業の際にご留意いただきたいチェック項目をご案内いたします。
ベテラン経営者の方も独立開業された当時のことを振り返っていただき、現在も同じ気持ちで経営できているか再確認していただきましたうえで、『初心』を思い出していただければと想います。
□ サラリーマンやＯＬは大変だが、開業すれば楽ができて自由が手に入る ？？？
たしかに開業すれば自由は得られますがそれ以上の責任があります。すべての判断を自分でしなければならず、やりがいは感じられますが、良い結果も悪い結果もすべてが自分の責任で逃げ道はありません。私自身も勤務税理士時代よりも確実に仕事の時間は増えています（笑）。楽をして自由を得るためだけの目的で独立開業を考えていらっしゃるのでしたら、現実の厳しさを再認識していただき、ご自身にとって「やりがいとは何か」を考えていただきたいと想います。
□ 元の勤務先の得意先さまがついてきてくれる ？？？
得意先さまは何を基準に取引先を決められているのでしょうか。社長や担当者の人柄、技術力、価格、長年の付き合いなど様々な理由で取引先を決められています。「担当先さまの半分くらいは得意先になってくれるだろう。」という甘い考えは捨てるべきだと想います。元の勤務先の得意先さまをあてにせず、まったく新規の企業さまに取引を検討していただけるよう、「当社や自分の売りは何か」を考えていただき、磨き上げていただきたいと想います。
□ 開業は「○○」だけ重要で、他の条件は気にしなくても大丈夫 ？？？
たとえば、「飲食店は立地が重要」と良く言われますが、重要なのはそれだけではありません。味、接客、雰囲気など様々な要素が重要になってきます。大変失礼ながら、専門職や技術職の方が陥りやすいのは「知識や技術だけで経営が成り立つ」という思い込みです。どんな業種でもサービス業の側面があると想います。経営するうえで重要な項目を様々な角度から検討していただき、いろいろな工夫を考えていただきたいと想います。
◆◆◆まだまだ当事務所も至らない点もありますが、開業当初の初心は忘れずに関与先さまのお手伝いをしていきたいと考えております。独立開業を検討されている方も、「今の仕事がキツイから」、「現在の待遇が良くないから」という理由だけでは危険だと想います。いろいろな項目を考え悩んでいただき、独立開業の最終決断をしていただきたいと想います。◆◆◆
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