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今に始まったことではないですが、経済や政治に関しての不正や疑惑がメディアで多く採り上げられています。すべては人間がしてしまった『失敗』がスタートです。
経営者の方とお話ししていますと、従業員さまの失敗についてよくご相談を受けます。「同じ失敗を何度もするんやけど、どうしたらええんやろ。。。」「ミスが出ないようにするには、どういう方法がええんやろ。。。」
こんなときに私がいつも申し上げるのは「人間が関わっている以上、ミスが全くなくなるということはありませんねぇ。」ということです。今回は、従業員さまのミスをできるだけ少なくするには、できるだけ繰り返さないようにするには、ということを考えていきたいと想います。
□ 緊張感を持たせる？
従業員さまが失敗しないために、ルールを作って厳しい雰囲気にすることは１つの方法だといえます。ただし、ルールを守りなさい！と言うだけでは、従業員さまは受け身の緊張感を持つだけで根本的な解決にはならないと想います。なぜ、そのルールが必要なのかという背景を従業員さまが理解することが大切です。理解することで自ら緊張感を持って業務に取り組むことができれば、失敗は少なくなってくると想います。
□ 自ら緊張感を持てるように？
ルールなどで管理を強めるだけでは、自ら緊張感を持つようにはなりません。従業員さまが、自分の失敗が会社にどのような影響を与えるのか、そして社会にどのような影響を与えるのか、常に意識して行動できるようになる必要があります。スグにこのようになるのは難しいですが、従業員さまが意識できるように訓練を積み重ねることが必要です。
◆◆◆従業員さま自身の失敗が、企業や社会にどのような影響を与えるのか、これを考える機会を定期的に提供するのが経営者の方の役割です。会議やミーティングなどで、過去に起こった失敗をオープンにして、その失敗が与える影響を従業員さまに考えてもらう、このような訓練を続けることが失敗を繰り返さないための第一歩だと考えます。ここで留意していただきたいのは、経営者や幹部の方が答えを先に言わないことです。従業員さまに考えていただく訓練ですから、我慢してください！失敗を全くなくすことは不可能ですが、失敗と上手く付き合うことが重要なのではないでしょうか。◆◆◆
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