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今回は、経営者の方とお話ししていますと、よく出てくる話題の『年金』についての１つの考え方を紹介いたします。
ほとんどの経営者の方は将来の『年金』について悲観的で、『株の売買で年金資金をつくってるんや。』『一番安全な国債で貯蓄してる。』とおっしゃる方が多いです。アメリカの若者に対する問いかけで、『UFOの存在を信じる。』という答えの割合より、『将来たぶん年金はもらえない。』という答えの割合のほうが多かった、という笑えない話があります。日本でも同じように感じている方は多いと想いますが、では『あきらめ』で終わりますか？
当事務所でご提案させていただいているのが『自分年金づくり』です。公的な年金、勤務先の年金に加えて、３つ目の年金をつくっていきましょう、ということです。株式や債券での運用も一例ですが、『自分年金づくり』にはリスクが伴います。
今回は、まずリスクを理解していただくために、日本の年金基金運用の１つの例を紹介いたします。
【債券の比率が高い】
国債を中心とする債券は、値動きが小さい、つまりリスクが低い金融商品です。ただし、金利が上昇する局面では債券の価値は下がります。ですから、債券は絶対安全というわけでもありません。『株式で運用していれば、もっと利益が出たのに・・・。』という可能性もあります。また、債券は『相手にお金を貸す』ことですので、相手から返してもらえなくなるというリスクもあります。債券で運用する場合は、その相手（国でも企業さまでも）が返済できるだけの体力があるか、常に注意しておく必要があります。
【日本の比率が高い】
この年金基金運用の例では、全体の約７５％が日本の債券と株式で運用されていました。違う言い方をすれば、日本の景気や金融環境が良ければ運用は良い、悪ければ運用も悪くなるということです。つまり、運用が日本の景気や金融環境に大きく影響を受ける、ということです。
【全体の約９８％が株式と債券】
株式は、株式市場の相場が良くなれば運用が良くなります。債券は、金利が下がる局面では運用が良くなります。つまり、株式も債券も、株式市場や金利の変動の動きによって、運用が大きく影響を受けます。
・・・「リスクをゼロにする」ことは不可能ですが、「できるだけリスクを小さくする」ことは可能です。以上の日本の年金基金運用の例から学べることは、�。韻弔龍睛讃ι覆砲�たよった資産の構成にしない �■韻弔旅颪龍睛讃ι覆砲�たよった資産の構成にしない �Ａ蠑譴留洞舛鮗�けにくい金融商品の割合を多くする ということです。
『そんなウマくは運用なんてでけへん！』と思われる方もいらっしゃるかと想いますが、まずは一度ご自分の資産構成を見直していただければと想います。『自分年金づくり』はリスクなしには進められません。自己責任で年金をつくるには、リスクを理解することがスタートです。皆さまも様々な方面から「この金融商品は利回りが良いですよ！」と勧誘を受けられることも多くなってきていると想いますが、利回りと同時にリスクについても意識していただき、最終的な判断をしていただきたいと想います。
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