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当事務所でご提案させていただいている『自分年金づくり』は、公的な年金、勤務先の年金に加えて、３つ目の年金をつくっていきましょう、ということです。前々回・前回は『自分年金づくり』に伴うリスクについて、ご紹介しました。
今回は、『自分年金づくり』をする際に、どのように「投信信託」を活用するのか、いくつかの具体例をご紹介していきます。
【現金贈与 ⇒ 投資信託の毎月積立】
相続税対策などで、毎年お子さまやお孫さまに現金を贈与されているケースがあります。お子さま名義やお孫さま名義の預金口座をつくられ、その預金口座に現金を入金されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。将来お子さまやお孫さまに資金が必要になるまで、何十年も預金されているまま、というのも一つですが、そのうちの何割かを投資信託の毎月積立という運用をされるのも有効な方法です。もちろん、投資信託は元本保証ではありませんし、毎日価額は上下します。ただし、投資信託の毎月積立は毎月決まった日に決まった金額を購入していく形ですので、価額が高いときは数を少なく購入し、価額が低いときは数を多く購入することになります。つまり、購入する価額が平均化されますので、価額が上下するリスクを小さくすることができるのです。５年以上の期間で運用を考えていただければ、毎月積立に適した投信信託を選んでいただくことで、預金金利を上回る利回りは十分可能になります。これは、積立預金を毎月されているケースも同じで、そのうちの何割かを投資信託の毎月積立にされることも検討されてはいかがでしょうか。
【余裕資金 ⇒ 分配型の投資信託】
使う予定のない資金があれば、そのうちの一部を投資信託で運用されるのも一つの方法だと想います。投資信託は、分配金を出すタイプと分配金を出さないタイプに分類されます。長い目で見れば、分配金を出さないタイプのほうが運用の効率は良くなります（「複利効果」）。ただし、『やっぱり分配金を現金で欲しい！』と考える方も多いと想います。分配型の投資信託を選ばれるときに注意していただきたいのは、分配金が運用益から出ているかということです。運用益が出ていないのに分配金を出しているということは、資産が減っているのと同じです。この点だけ注意していただければ、毎月または半年に１回など分配金を受け取れるタイプの投資信託は、有効な『自分年金づくり』の一つの方法になります。
◆◆◆投資信託をウマく選び、ウマく活用すれば『自分年金づくり』の第一歩を踏み出せると想います。リスクについて理解していただき、そして、そのリスクを小さくするポイントをしっかり意識していただくことが重要です。◆◆◆
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